単純ヘルペスウイルス2型がもたらす性器ヘルペス

ヘルペスというのは、小さな水ぶくれが集まった状態を指すことばであり、ウイルスに感染したことによってこうした症状が発症するものです。
このようなウイルスにはいくつかのタイプがみられるため、どのタイプに感染したかによって、水ぶくれといった基本的な症状は同じでも、発症する部位や対処方法に違いが生じる場合があります。

唇を気にする女性この病気のなかまとして多くみられる口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型への感染によって、くちびるやその周辺に小さな水ぶくれができるものです。
不衛生な状態にしていると子供でも割とよく感染するものですが、いったん免疫ができてしまうと、大人になってかかった場合でも重症にならないで済むというメリットがあります。

一方、性器ヘルペスというのは、陰部にできやすいヘルペスであり、単純ヘルペスウイルス2型というウイルスへの感染によるものです。
こちらは性行為によってパートナーから単純ヘルペスウイルス2型に感染するというルートが一般的で、行為のあった日から数日から1週間程度の潜伏期間のあとで水ぶくれができ、赤く腫れて痛みやかゆみをともなったりすることもあります。
特に、大人になってはじめて単純ヘルペスウイルス2型に感染した場合には、こうした症状よりもさらに重く、38度以上の高熱があったり、激しい痛みで排尿や歩行が困難になることもあります。

こうした症状に対しては、抗ヘルペスウイルス薬とよばれる医薬品を医師から処方してもらい、ウイルスがこれ以上増殖しないようにすることが大切です。
これらの医薬品には、軟膏タイプで直接患部に塗るものと、経口タイプで一定の期間錠剤を飲むものの両方があり、症状に応じて使い分けます。